肝臓がんの90%は肝硬変からの進展ですから、一般的には自覚症状、他覚症状は進行した肝硬変の症状と同一であると考えてよいでしょう。つまり全身倦怠感、易疲労感、食欲不振、やせ、腹痛、微熱などのほかの病気でもみられる漠然とした症状がみられ、早期診断はきわめてむずかしいものです。
進行すると肝腫大、腹水、黄疸、体重減少、さらには食道静脈瘤や胃・十二指腸潰瘍からの大量出血などが出現します。
さらに進めば、やせが高度となり、腹部は膨隆します。がんが腹膜に転移して、転移性腹膜炎を起こせば、腹壁が全体として硬くなります。また、肝臓がんがリンパ節、肺、骨、副腎などにも転移しますので、
リンパ節の腫大やせき、血痰、骨痛などもみられることがあります。 |